それってモヤモヤ血管が原因かも!?【膝編】
ひざの関節の軟骨が摩擦などですり減ったために、ひざに強い痛みが出る慢性的な病気です。最初は歩き始めに痛みが出ても、休息すれば痛みが治まる程度ですが、基本的に年齢を重ねるごとに病状が進み、ひどくなると安静にしていても痛みが取れず、歩くことも難しくなります。原因としては、加齢のほかに、肥満、O脚、閉経後のホルモンバランスの変化などが挙げられます。また、布団の上げ下ろしや正座・あぐらによってひざに負担をかけやすい日本の生活習慣と、軟骨がもろく傷みやすいといった遺伝的因子も関係しているといわれており、女性に多いことも特徴です。
鵞足炎は、スポーツを行う人に多い膝の慢性的な炎症症状です。脛骨(すねの骨)の内側には縫工筋・薄筋・半腱様筋・半膜様筋の4つの筋が扇状についており、それが鵞鳥(がちょう)の足のように見える為「鵞足」と呼ばれています。膝を繰り返し曲げ伸ばしすることで鵞足に付着する筋・腱・滑液包などが炎症を起こし痛みが発生します。ジョギング・ジャンプ・着地の繰り返しやサッカーボールのキックなど、膝の曲げ伸ばしや膝の内側に負担がかかる動きを繰り返すことで発症します。また、膝が内側に入るニーインと呼ばれる姿勢になることでよりストレスが増強します。鵞足に付着する筋肉は骨盤から続く細長い筋肉群で、膝を曲げる機能だけでなく股関節を前に曲げる(縫工筋)後ろに伸ばす(半腱様筋・半膜様筋)内側に閉じる(薄筋)など、膝・股関節の両方の動きに関わる為非常に負担のかかり易い筋肉です。
バレーボール、バスケットボールなどのスポーツでジャンプ・ダッシュ・ターンをすることが多い方に良くみられるオーバーユース障害の一つで、膝蓋骨(膝のお皿)の下あたりに痛みが出るのが特徴です。膝蓋腱は、膝蓋骨と脛骨(すねの骨)をつないでいる腱で、大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)と連動して膝の屈曲伸展(曲げ伸ばし)に大きく関係しています。このため、スポーツなどで膝への激しい負荷が過度に繰り返されると、腱に炎症や微細な損傷が起こって発症します。症状が進行すると、スポーツ活動や日常生活にも支障をきたしたり、慢性化して長期間痛みに悩まされることもあります。
腸脛靭帯と大腿骨外側上顆との間の機械的刺激により腸脛靭帯炎が生じると考えられています。自覚症状としては、ランニングによる膝外側の疼痛が特徴的です。これは「ランナー膝」ともいわれ、通常走行開始時に痛みはなく、距離の増加とともに痛みが出現する。腸脛靭帯炎が発生しやすいスポーツには、陸上の長距離競技、自転車競技などが挙げられます。大腿骨外顆周辺に限って圧痛が存在し、腸脛靱帯は明らかに緊張が増し、靱帯の走行に沿って疼痛が放散する場合があります。初期はランニング後に痛みが発生しますが、休むと消失します。しかし、ランニングを続けていると次第に疼痛は増強して、簡単に消失しなくなってきます。
膝蓋骨、いわゆる膝のお皿の下にある、脂肪体に炎症が起きている状態です。膝の前側に痛みを感じます。 変形性膝関節症と診断されることもあるようですが、変形がそれほど認められないにも関わらず、強い痛みがある場合には、膝蓋下脂肪体炎が疑われます。
歩行時やランニング、自転車などの運動時に膝のやや内側に痛みがあり、何かがひっかかる感じがします。指などで押しても痛みがあり、稀に膝の曲げ伸ばしに制限が出たり、膝が腫れたりすることがあります。「たな」とは膝関節の内側(大腿骨と膝蓋骨の間)に存在する滑膜ヒダのことをいいます。正常な日本人の膝に50パーセントの確立で存在します。滑膜ヒダの起源は人間の進化の過程での発生期の遺残といわれています。 たな障害はこの滑膜ヒダが何らかの外的刺激により炎症を起こした状態をいいます。スポーツ時の激しい屈伸運動をきっかけに痛みが出現するケースが多く見られます。
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