治 療 実 例

若きIT企業社長を悩ませた、働きすぎによる首こり

鴨井先生による動画解説

受診までの経過

毎日パソコン作業を20時間ほど行っていました。もともと慢性的に首こりや肩こりがあると自覚していましたが、2日ほど前から急激に首の痛みが強くなってきたうようです。横になると痛みが起き上がれないほどになったため当院を受診。整形外科やペインクリニックには受診していないとのことでした。

診察時の所見

非常に高度の可動域制限があり、まさに首が回らない状態でした。また、両腕も十分上がらずバンザイができない状態でした(外転160度)。しかし、ご本人は指摘されるまで自覚しておられませんでした。レントゲンでは比較的高度の頸椎変形を認めましたので、MRI検査も行いました。脊椎の変形を認めた(脊椎後弯、変形に伴う軽度の椎間孔狭窄)ほか、2か所に椎間板ヘルニアを認めましたが、しびれや筋力低下などの神経症状はみられず外科手術は不要な状態でした。エコー検査では首肩まわりの筋肉や周囲組織がかなり固くなり白く映っている様子や、筋肉間の動き(滑り)が非常に悪くなっている様子、異常血流信号が増生している様子などが観察されました。慢性疼痛の急性増悪と判断し、まず応急的に注射治療を行いましたが、かなり重症の慢性首肩こりであることは明白でしたので後日運動器カテーテル治療(運動器EVT)を受けていただきました。

治療の所見

血管造影検査を行うと、びっしりとモヤモヤ血管が増えており、画像上はまさに真っ黒な状態でした(写真)。治療前後を比べていただくと一目瞭然です。首こりのモヤモヤ血管ははっきり見える場所のひとつですが、このご年齢でこれほど重症になっている方はそう多くはありません。よほど酷使してきたのだと思われました。

治療後の経過

2週間後、早くも首が楽になり、腕も上がるようになりました(外転制限なし)。深く眠れるようになり食欲がすごく出てきました。顔色や姿勢までよくなり、社員の方々にも大変驚かれたとのことでした。さらに1ヶ月の後、首に痛みが完全に無くなり後ろを振り向けるようになりました。エコーでも筋膜間の動きが非常に滑らかになっていました。まだ少し肩こりが残っていましたが、お仕事が多忙のため一旦通院は終了することとなりました。非常に良好に経過されましたので、自然軽快が見込まれますが、心配なのは再発です。変わらず午前3時頃まで仕事をされているようでしたので、ご自愛いただくようお話いたしました。6ヶ月後の追跡調査では変わらず良い状態を保っておられましたが、首肩こりには必ず原因がありますので、改善後には再発しないように姿勢や動作、日常生活の過ごし方を改善していただくようご指導しています。

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