治 療 実 例

走ると痛い!長距離陸上選手に生じた左脛(すね)内側の痛み

鴨井先生による動画解説

受診までの経過

高いレベルで陸上競技を続けてきており、進学についても成績次第で決まるとのことでした。半年前から左脛(すね)の内側が痛くなり、3ヶ月前くらいに練習後に激痛が生じたことから運動を控えるようになりました。整形外科ではシンスプリントと診断されました。日常生活では特に問題ありませんでしたが、進学のことも含めて陸上競技を続けていくにあたり積極的な治療を希望され当院を受診されました。

診察時の所見

脛骨後内側に数cm程度に亘り圧痛を認めました。レントゲンでは脛骨に過骨形成や疲労骨折の所見は認められませんでした。エコーでは同部位に一致して骨肥厚部位を認めました。特徴的な所見からシンスプリントと判断しました。扁平足や足関節過回内状態などを背景として運動による負担で生じたものと思われました。一般的には安静にて経過観察となりますが、改善がみられないためカテーテル治療を受けていただきました。

治療の所見

圧痛のあった部位にX線透視で確認できるマーカーを付けて血管造影を行いました。シンスプリントは筋肉の炎症ではなく、骨膜の炎症ですので、治療する際もそうした骨膜に分布する血管を探していくこととなります。筋肉に分布する血管と誤認しないように注意する必要があります。写真では圧痛部位に一致した骨膜に分布する血管造影を示しています。薬を投与した際に生じる再現痛がいつもの疼痛部位に一致しているのを確認できました。治療は20分程度で終了です。

治療後の経過

治療後4日ほどで痛みが改善しました。3週間後の診察時には、走った時の痛みも改善して30分ほど走ったが大丈夫とのことでした。まだ圧痛はわずかにみられるため、もうしばらく無理しないようにお話しました。負担軽減のため、インソール作成も行いました。その後再発なく経過しています。

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)の詳しい病状説明はこちら

 
 

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