治 療 実 例

胸郭出口症候群手術後に続いた脇の痛み(外科手術後の後遺症もモヤモヤ血管治療で改善!)

鴨井院長による動画解説

受診までの経過

3年前に胸郭出口症候群と診断され、第一肋骨除去手術を受けました。小指の動きが悪かったのは改善されましたが、手術の影響で前胸部~腋窩部の痛みを生じるようになりました。手術侵襲による筋肉の癒着などと説明をされていました。これについてはある程度あきらめていましたが、10年以上に亘る首肩こりに加えて3週間ほど前から左肩関節に強い痛みとともに高度の可動域制限を生じるようになり整形外科を受診したところ、五十肩と診断されました。注射やテーピングなど受けましたがなかなか良くならないため当院を受診されました。

診察時の所見

典型的な五十肩の所見に加えて、レントゲンでは比較的高度の頸椎変形も認められました。胸郭出口症候群術後疼痛については、やはり手術侵襲後の慢性炎症が原因と考えられました。変形性頸椎症をともなう首肩こり、胸郭出口症候群術後疼痛といった慢性疼痛に加えて、五十肩による激しい痛みを生じている状態と判断されました。ご相談の結果、首肩こりの治療は希望されず、左肩関節ならびに胸郭出口症候群術後疼痛に対して運動器カテーテル治療を行うこととなりました。

治療の所見

血管造影検査を行ったところ、典型的な五十肩の所見に加えて、腋窩部(脇)に分布する血管にてモヤモヤ血管が黒い濃染像として描出されました。治療後は画像上速やかに消失しました。

治療後の経過

1ヶ月程の経過で、まず左肩関節の痛みが改善されました。その後しばらく来院できませんでしたが、治療後3ヶ月時点での再診時には左脇の痛みがかなり楽になり喜んでおられました。その後、脇の張りが気になったり、元々の首肩こり(未治療)の症状は続いていたりしたものの治療部位の痛みは再発なく経過されています(治療後6ヶ月)。外科手術後の侵襲にともなう後遺症としての痛みに対しては、これまでなかなか有効な治療方法がなく医療者側も頭を悩ませてきたわけですが、モヤモヤ血管に対する治療はこうした症状にも有効性が認められています。すべての症状がとれなくても、大幅に症状を和らげてくれる可能性がありますのでお悩みの方はご検討されるとよいでしょう。

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