治 療 実 例

筋肉が真っ白!ただのコリだと思っていたのに、夜眠れず、手も握れず・・重症首肩こりの1例

鴨井院長による動画解説

受診までの経過

両側とも四十肩の既往がありました。一日中調理場に立っているような仕事で、以前から首肩こりがひどかったのですが、3ヶ月ほど前に整形外科のリハビリで揉んでもらったところ、強烈なもみ返しに見舞われて2週間近く肩から腕の痛みがさらにひどくなりました。筋肉が硬くなっていることが原因と言われ、やわらげるような薬を処方してもらいましたが改善なく、夜も眠れず、指の先に力が入りづらくなってきたため当院を受診されました。

診察時の所見

首肩ともかなり高度の可動域制限がありました。エコー検査では、両肩関節に軽度の変形性肩関節症の所見を認めましたが(一部腱板断裂あり)、印象的だったのは筋肉および周囲組織の線維化、いわゆるコリです。重症のコリは、エコーで観察すると白く見えますが、僧帽筋・肩甲挙筋や筋膜を含む周囲組織が全体的にかなり白く(エコー輝度が高く)、また呼吸や動作にともなう筋膜間の動きが非常に悪くなっていました。筋肉の線維化は加齢に伴い進みますが、実年齢以上に大幅に進行していました。一方、神経症状をともなっていましたので、念のためMRI検査を行いましたが、軽度の脊柱管狭窄および右C4/5レベルの椎間孔狭窄を認めるのみでした。強い神経症状の原因が認められなかったため、微細動脈塞栓術(モヤモヤ血管治療)による症状の改善が見込まれたことにより、運動器カテーテル治療(運動器EVT)を受けていただきました。

治療の所見

両肩関節の炎症もともなっていましたので、治療は首肩こりおよび両肩関節に対して行いました。血管造影では首肩において典型的なモヤモヤ血管画像(黒い濃染像)が確認されました。治療後は画像上速やかに消失しました。

治療後の経過

なんと、治療直後ら手指が曲げられるようになり大変驚かれました。当日から肩の疼きが無くなり睡眠もとれるようになりました(それまでは1時間に1回起きていたそうです)。その後も徐々に改善していきました。長時間前傾姿勢をともなうような立ち仕事は続けておられるため、症状が完全に無くなるには至っていませんが、当初の状態からは大幅に改善されていてご本人も満足しておられます。むしろ、左膝が足を出すたびに痛むとのことで拝見したところ変形性膝関節症を患っていました。こちらもお仕事からの負担が原因と考えられましたが、変形自体は中等度以下の状態でしたので、カテーテル治療にて軽快しました。お仕事に区切りをつけるつもりでおられますが、負担が減ることで残りの症状が完全にとれることを願っています。引き続きサポートさせていただいています。静止画像では伝わりにくいかもしれませんが、60代でこれほど筋肉が真っ白に映る方はめったにおられません。それだけ長くがんばってこられたということですが、これからしっかりとご自愛いただきたいと思います。

首こりの詳しい病状説明はこちら

 
 

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