治 療 実 例

老人介護施設入所中の高齢女性を悩ませ続けた仙腸関節障害による腰痛の実例

鴨井院長による解説動画

受診までの経過

8年前から、腰痛、および太ももの裏側から外側にかけてのしびれがあり、整形外科では第5腰椎すべり症と診断をされたものの、手術はリスクが高いためできないと言われました。痛み止め(リリカ3年、トラムセット6ヶ月)を服用するも痛みが取れず、動くと痛い、夜になると痛みが増すような状態でした。ペインクリニックでも注射を受けて2回ほどは効いたが、その後効かなくなり接骨院などにも通いました。動くことがままならず、ついには老人介護施設に入所されるようになりました。難聴があるものの、はきはきとお話になりご自身の症状や経過についてもよく理解されている様子でした。

診察

身体診察およびエコー検査の結果、仙腸関節障害が疑われました。以前受けた仙腸関節ブロック注射が一時的に効いたこともそれを裏付けるものでした。腰痛の8割は診断できないとまで言われていますが、身体診察からある程度推察することが可能です。

特に仙腸関節は、ほんの数ミリしか動かない関節であるため以前は痛みの原因となるとは思われていませんでしたが、非常に重要な役割を果たしており原因不明の腰痛や、ヘルニアや脊柱管狭窄症と言われた痛みが、実は仙腸関節障害が原因だったということもあります。そして、手術適応となるほどのヘルニアや脊柱管狭窄による強い神経症状でなければ、カテーテル治療の効果はかなり期待できます。仙腸関節障害は治療適応となりますので、カテーテル治療を受けていただきました。一方、運動はほぼされない、うつ状態もともなっているなど治療に抵抗する要素もありましたので、まずは半年かけて今の痛みを半分にすることを目標にしましょうというお話をさせていただきました。

治療後の経過

2週間ほどで夜の痛みが軽減し、以前は痛み止めに睡眠薬まで飲んでも眠れなかったのが眠れるようになったとのことでした。まだまだ日中の痛みが改善するのか不安に思われていましたが、1ヶ月を過ぎる頃、座った時のドーンドーンとする痛みが軽くなり痛み止めを減らせるようになりました。そして2ヶ月時点で、ついに『痛くないっていいねー』『有料老人ホームに入っているが、もう出ようかと思うくらい!』と言われるまでに回復しました。腰の痛みをあまり訴えなくなり、周りの方も驚かれたそうです。

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