治 療 実 例

【40代:女性】元社会人バスケットボール選手を長年悩ませた膝手術後の後遺症および引退後に生じた踵の痛み(膝前十字靭帯断裂手術後遺症、足底筋膜炎)

鴨井院長による動画解説

受診までの経過

元社会人バスケットボールリーグの選手。20年以上前に膝前十字靭帯断裂で手術を受けていました。それ以降、正座はできなくなり常に一定の痛みがあるためかばうように歩いていました。右足首の捻挫も何度かしたことがあったのですが、半年前より朝起きて1歩目から右足踵が痛くなり、その他ランニング後などに同部位に強い痛みを感じていました。マッサージなどである程度よくなるものの完全に痛みがとれないため当院にご相談いただきました。

診察時の所見

左膝の内側下方の鵞足部に圧痛を認めたほか、エコーでは左膝内側部の腫脹および骨棘、異常血流増生(モヤモヤ血管を反映)、骨表層不整、レントゲンでも骨棘を認めるなど中等度以下の変形性膝関節症の所見を認めました。右踵においては踵骨内側隆起における典型的な圧痛およびエコー観察での足底筋膜の肥厚、レントゲンでは踵骨棘を認めました。以上より、左膝前十字靭帯断裂手術後遺症、左変形性膝関節症および右足底筋膜炎による痛みと判断し微細動脈塞栓術(運動器カテーテル治療)を受けていただきました。

治療の所見

左内側下膝動脈造影および右後脛骨動脈造影などにおいて、痛みの部位に一致してモヤモヤ血管(病的新生血管)が造影剤の濃染像として描出されました。治療後は画像上速やかに消失しています。

治療後の経過

なんと、治療後翌日から痛みが無くなりました。左膝などは特に20年間ずっと違和感があったので、こんなに早くよくなってびっくりしていると言われました。一方、現役時代にこうした治療が受けられれば良かったとも言われました。スポーツ選手は、現役時代においては何かしらの痛みをこらえてがんばり続けていることが多く、引退後も何らかの後遺症を抱えている方が少なくありません。現役時代は少しでも長く続けられるよう、ベストパフォーマンスを発揮できるよう、そして引退後は後遺症に悩まなくて済むよう、より多くのアスリートにこの治療を届けられるよう願ってやみません。ぜひ、多くの方々に知っていただきたいと思います。カテーテル治療というと躊躇する方が多いのですが、病的新生血管に作用させる治療であり組織を傷つけることは一切ありません。短時間で終えることのできる日帰り治療です。基本的には身体に優しい安全な治療ですので、お気軽にご相談いただければと思います。

CRPS(複合性局所疼痛症候群)の詳しい病状説明はこちら

 
 

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