令和の痛み治療【外側大腿皮神経障害】

外側大腿皮神経障害とは?

太ももの外側部分に限局したしびれ、痛みを生じる病気です。外側大腿皮神経とは、太ももの外側に分布する感覚神経です。

外側大腿皮神経とは?

大腿神経は、腰椎の2~5番目から出る神経で、太ももの前や外側の筋肉に繋がります。外側大腿皮神経は、腰椎2~4番目から出る神経で、鼠径靱帯の下を通り、太ももの前~外側の皮膚に繋がる感覚神経です。

外側大腿皮神経障害の原因は?

一般的には、ベルトやガードル、スパッツなどによる締め付け、窮屈なズボンや下着の着用、肥満、妊娠、骨盤内臓の腫瘍などによる鼠径部の圧迫が原因で起こると言われていますが、ほとんどの場合は、運動などによる筋肉の使い過ぎが原因で起こると言われています。しかし、同じように運動をしている人でも大腿神経痛、外側大腿皮神経痛になる人とならない人がいます。実際に大腿神経痛、外側大腿皮神経痛と診断された方のほとんどに、ある共通点がみつかります。それは,大腰筋、腸骨筋、縫工筋の共働筋や拮抗(きっこう=反対の動作をする)筋、さらに連結連動する筋・筋膜が、間違った体の使い方や習慣、悪い姿勢によって機能不全を起こし、大腰筋、腸骨筋、縫工筋を過緊張させてしまっていることです。

外側大腿皮神経障害の症状は?

この神経が鼠径部を通るところで、神経が鼠経靭帯により締め付けられると、太ももの外側部分にしびれや痛みを生じます。運動障害は伴いませんが、痛みのため下半身に力が入りにくいと訴えることもあります。股関節が伸びると痛みが増強します。立ったり歩いたりすると痛みが強くなり、しゃがむと軽減します。女性に多く、平均年齢の中央値は60歳代にあります。両側に起こる方も10%程度はいるようです。きつい下着やコルセット、肥満、妊娠、うつ伏せ姿勢による圧迫などが原因となります。鼠径部の手術後に生じることもあります。ただ、原因不明のことが大半です(約3/4)。2/3の方では腰痛を合併しています。

外側大腿皮神経障害の診断は?

上述のような症状、しびれ、痛みの分布からこの病気を疑います。

Tinel徴候:鼠径部の神経絞扼部を押したり叩いたりすると痛みが誘発される。
腰椎MRI:腰椎疾患との区別に有用です。
下腹部CT・腹部エコー:骨盤内や後腹膜の腫瘍が疑われる場合には必要な検査です。
外側大腿皮神経ブロック:症状が消失すれば、診断に有用です。

外側大腿皮神経障害の治療は?

神経の出口をつぶすような衣類の着用など、原因がはっきりしている時はその原因を除去して、ビタミン剤などを服用し経過をみます。症状が強い場合には、外側大腿皮神経ブロックが効果的ですが、ブロックにより数時間、足に力が入りにくくなり、歩けなくなることがあります。このような治療で効果が乏しい場合には、手術を行うこともあります。

外側大腿皮神経障害を早く治すにはどうしたらいいですか?

近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は検討されるとよいでしょう。

モヤモヤ血管

 

顔・首

 
 
 

肩・腕・肘・手

 

 

腰臀部股関節

 

 
 

 
 

その他

 
 
 
PAGE TOP