令和の痛み治療【腰椎椎体終板障害】

腰椎椎体終板とは?

椎体終板は脊椎の椎体と椎間板に挟まれてある厚さ1mm程度の軟骨です。椎間板の構造はバームクーヘンのような線維輪の中心部にゲル状の髄核が入っています。その上下に蓋をするように終板があります。終板の反対側は椎体に接しています。

腰椎椎体終板障害の症状は?

腰椎椎体終板障害は、腰の椎体と椎間板の間にある軟骨終板が傷つく障害です。ゴルフをはじめとしたスポーツでは、腰を捻るなどの動作で軟骨終板に負荷がかかるため、この障害がしばしば生じます。急性期では激しい腰痛が伴い、症状が重い場合はほとんど体を動かせなくなる人もいるでしょう。

腰椎椎体終板障害の原因は?

軟骨終板を痛めて問題となるのは、脊椎の変形を生じたり、神経障害を合併する可能性がある点です。中でも、腰椎分離すべり症を引き起こすケースは非常に多くみられます。軟骨終板が損傷すると、終末動脈を通じて椎間板に血液を送っている流れが途絶え、それが椎間板の変性を助長して分離症からすべり症へ発展させてしまうのです。また終末動脈の血管が切れると、椎間板が変性して髄核が飛び出し、神経を圧迫するヘルニアを発症することもあります。
さらには、椎間板が椎体内に突出するシュモール結節にも注意しなければなりません。軟骨終板は、肘や膝などの関節の軟骨と同じ役割を果たしていると同時に、他の骨で言う成長軟骨(成長期の骨を縦に伸ばす軟骨)としての役割も兼ね備えています。そのため成長期に椎体の一部である軟骨終板を痛めると、椎体そのものにも変性が生じてしまうのです。椎間板ヘルニアを疑ってレントゲンを撮ると、本来の形で大人の骨にならなかった軟骨終板の一部が一緒に飛び出して映っていることもあります。これはかなり重篤な症状と言えるでしょう。ただ障害の原因を作るのは、腰椎が完全に大人の骨になるまでです。腰椎は他の骨と比べて成長は少し遅いのですが、軟骨終板が成長軟骨の役割を終えてからは、ほとんど問題になることはありません。
以上の点を踏まえると、椎間板の変性と軟骨終板の損傷には密接な関係があることが分かります。MRIで確認すると、スポーツ選手の約30%に椎間板の変性がみられるとされていますが、そのときは同時に軟骨終板を痛めている可能性も高いと言えるでしょう。
しかし、椎間板が変性していても必ず痛みが発生するとは限りません。普段のトレーニングで腹筋や背筋を鍛えて、椎間板にかかるストレスを軽減させることで神経への刺激を抑えられます。ただスポーツを止めて急に体重が増加すると、腰に負荷がかかり症状を訴えることもあるため、気をつけましょう。

成長期における子供の腰椎椎体終板障害

今、小学生や中学生の成長期の子供でも腰が痛いという方が多くなってきました。生活環境の変化やストレス、姿勢などの影響が大きいものだと思われます。この成長期に腰痛症状を引き起こす疾患の1つが「腰椎終板障害」です。腰椎終板障害という疾患は10~18歳位のスポーツをしている男子に多い疾患と言われています。近年、スポーツをしている若年層に増えている疾患でもあります。成長期の背骨の両端には成長軟骨という軟骨があります。この成長軟骨が存在することで骨がどんどん大きくなっていきます。12歳ごろになると環状骨端核と呼ばれるというものができてきます。そして10代後半にしっかりと硬い骨になってきます。成長軟骨や環状骨端核がある部分は成長しやすくするために非常に柔らかく弱い部分になります。この、弱い部分に負荷がかかり損傷してしまいます。成長期に高負荷のスポーツを継続すると成長軟骨エリアの変性を招き、椎体の変形、椎間板の突出などが起こる事があります。成長軟骨だけでなく、環状骨端核も構造的に対して弱い部分です。この部分の後方が負荷に耐えきれなくなり、角の部分が分離する事があります。成長期に高負荷なトレーニングやスポーツを続けると成長軟骨が変性していき、椎間板の損傷や、椎体の変形が起きてきてしまいます。また、成長軟骨だけでなく環状骨端核という未完全な骨の部分が分離してしまうこともあります。特に椎体終板障害の中でも、椎体辺縁分離、シュモール結節などが多い疾患になります。

腰椎椎体終板障害の治療法

一般的には腰椎終板障害は骨折と同じような疾患ですのでコルセットをし、数か月はスポーツを完全に停止します。重症の場合は手術もすることがありますがほとんどは安静にしている場合が多いです。ですが、実際のところ安静にしていても痛みが完全に消えることはほとんどないことが多いようです。

腰椎椎体終板障害を早く治すにはどうしたらいいですか?

近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は検討されるとよいでしょう。

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