令和の痛み治療【ぎっくり腰】

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰は「急性腰痛」「椎間捻挫」とも呼ばれ、いきなりグキッという衝撃とともに、腰が強烈な痛みに襲われるものです。ぎっくり腰はどうしたら起きるということはありません。原因は様々で、ぎっくり腰に同人の数だけ原因があると考えた方がよいでしょう。腰椎が瞬間的にすれてしまい、腰の筋肉が負荷に耐え切れずに炎症を起こしてしまう腰痛です。ぎっくり腰になった人の数だけ原因があると述べましたが、ぎっくり腰になる原因の多くは3つ挙げられます。ただ、それらもぎっくり腰になる原因として根本的な原因になっているわけではなく、様々な要因が絡みあい、ぎっくり腰という結果になっています。

ぎっくり腰は何気ない動作でも起こる

ぎっくり腰の痛みは、経験者でないとわからないほどつらいものです。ほとんどの人は激痛に顔をしかめ、その場で横になったまま動けないほど。何の前ぶれもなく突然起こるので、ヨーロッパではぎっくり腰を「魔女の一撃」といいますが、まさにそんな感じです。
一般にぎっくり腰は、重いものを持ち上げたときに起こりやすいといわれます。ところが実際には、咳やくしゃみをしたとき、ベッドや布団からからだを起こそうとしたとき、顔を洗うとき、いすに腰かけて横や後ろのものを取ろうとしたとき、ゴルフや野球の素振りを軽くしたときなど、さまざまなケースがあります。日常の何げない動作をしたときに、だれにでも起こりうるものなのです。
ぎっくり腰は従来、急性の一時的な腰痛と思われていました。ところが適切な手当てをせず長引かせてしまうと、慢性の腰痛に進むケースが少なくありません。とくに中高年の場合には、しっかりケアをしないと再発しやすい傾向もみられます。さらにぎっくり腰をきっかけに、ほかの病気が発見されることもあるのです。
それだけに、ぎっくり腰を起こしたときの対策や再発を含めた予防について、きちんと知っておくことが大切です。

ぎっくり腰はなぜ痛い?

ぎっくり腰は、なぜ痛いのでしょうか。その理由のひとつは、腰を支える靭帯や筋肉に急に負担がかかり、断裂を起こし、それが神経を刺激するためです。ちょうど強い捻挫を起こしたのと同じ状態なので、腰の捻挫ともいわれます。しかし、痛みの原因はそれだけでなく、腰の中央に連なる椎骨の関節とその周りの膜(関節包)、さらに椎間板(軟骨)などが傷つき、神経を圧迫することからも起こります。人によって、また原因によっても異なりますが、こうした痛みが重なることで、強い痛みになるのです。中高年の場合には、加齢や運動不足のために腰を支える筋肉が弱くなり、腹筋と背筋のバランスが乱れていることがあります。また、椎骨の関節や椎間板が変形し、いわゆる椎間板ヘルニアなどを起こしている場合もあります。こうしたケースでは、ぎっくり腰を起こすと症状もひどくなりがちなので、とくに注意する必要があります。

ぎっくり腰の原因は?

  • 筋肉疲労まず挙げられるのが、筋肉の慢性疲労です。ぎっくり腰は突然起りますが、症状としていきなり現われるだけで、ゆっくりとその原因となるものは進行しているのです。中腰で荷物を持ち上げようとした瞬間に激痛が走ったり、よろめいてちょっと片足を勢いよくついてしまった瞬間などにぎっくり腰になりやすいですが、日常の中で同じ動作をしても平気だったのに、ある瞬間にぎっくり腰になってしまうのです。これは、少しずつ溜め込んだ筋肉疲労があるとき負担の許容量を超えてしまい、腰痛として発症したしまったといえるでしょう。日常生活を送る中で、筋肉疲労は必ず起こります。それを回復するメカニズムを持ち合わせていますが、睡眠不足や栄養のバランスが取れていなかったり、運動不足や座りっぱなしの仕事を続けるなどしていると、筋肉疲労が回復することなく徐々に蓄積されていき、やがて腰痛を招いてしまうことになるのです。
  • 骨格の歪み
    ぎっくり腰になる原因の一つに骨格の歪みもあげることができます。私たちの日常生活を振り返ってみると、立ちっぱなしの仕事や座りっぱしの仕事に就いていると、長時間、限られた姿勢でいることが多いでしょう。こうすることで、身体の柔軟性が失われていき、同じ骨格や筋肉だけを使うことになってしまいます。こうしたことが筋肉のアンバランスを生み出し、骨格の歪みを招いてしまいます。歪んだ骨格は左右のアンバランスを生み出し、その周辺の筋肉への負担が変わります。身体のバランスをとろうとする代わりの筋肉にも徐々に筋肉疲労が蓄積され、やがて腰痛につながるのです。
  • いきなりの過負荷
    若い人やスポーツ選手に多いぎっくり腰の原因一つで、高いところから飛び降りた着地の瞬間や勢いよく振り返った瞬間、横になっていて勢いよく起き上がったときなど、止まっている状態からいきなり動いたときや動きの急激な切り替えのときに、腰にいきなりの過負荷がかかり、ぎっくり腰を起こしてしまいます。これら以外に、体重や筋肉のバランスや生活習慣、体質なども考えられます。

対処法と治療

ぎっくり腰を起こした直後は、腰の筋肉、関節、靭帯といった場所に炎症が起こっているため、基本的には安静にすることが必要です。さらに冷やすのが基本とされます。いわゆるアイシングです。氷まくらなどを使ってしっかりと冷やしましょう。いずれにしても、ぎっくり腰が初めてでない方や腰痛を頻繁に起こす方、あるいは腰痛が出る可能性がある病気を持っている方は、専門医にきちんと診てもらう方が安心です。もしも、ぎっくり腰でなければ、原因となっている病気への治療が必要となる場合もあるからです。痛みが強ければ、安静にすることが大切ですが、極端に安静にし続けるのは、逆に治るのを遅らせることになります。薬を使ったりして痛みや炎症を抑えたら、無理のない範囲で普段の生活に戻ることが早い回復につながります。

再発を防ぐための運動を

ぎっくり腰の痛みは通常、1週間程度でかなり治まり、日常生活もこなせるようになります。ところがそこで安心していると、再発したり、慢性の腰痛症へと進んでしまうことがあります。その最大の原因は運動不足です。とくに中高年の場合には、加齢に伴い骨量が減り、腰椎の変形などが進み、再発や慢性化を起こしやすい傾向がみられます。予防のためには、腰を支えるための筋力アップ運動や、筋肉や靭帯を柔軟にするストレッチ運動が適しています。腰に負担をかけずに筋力をアップするには、水中ウォーキングなどのアクアサイズが適しています。自分で簡単にできる運動では、ウォーキングやスローピング運動で、足腰を鍛える方法もあります。ウォーキングの場合は、いきなり大股で歩くと腰に負担がかかるので、当初は小股で速歩きをするようにします。腹筋と背筋の強化も、ぎっくり腰の予防につながります。どちらも強い運動は必要ありません。

繰り返すぎっくり腰をしっかり治すにはどうしたらいいですか?

近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。血管の分布に沿って広い範囲の炎症を鎮めて、かつ血行を改善する効果があります。腰椎椎間関節や仙腸関節、各筋肉・筋膜、靭帯などに広くかつ深部まで影響を及ぼします。複合的な要因で成り立っているぎっくり腰に対して複合的に作用させるわけです。通常の治療で良くならない場合、再発予防も含めてしっかりと治したい方は検討されるとよいでしょう。

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