令和の痛み治療【膝蓋下脂肪体炎】

膝蓋下脂肪体炎とはどんな病気ですか?

立ち上がる時や、膝の曲げ伸ばしの際に、膝のお皿の下が痛くなる。あるいは、膝のお皿の下を押すと痛いといった場合、膝蓋下脂肪体炎の可能性があります。膝のお皿(膝蓋骨)の下には、表層に膝蓋腱という膝蓋骨と脛骨(すねの骨)をつなぐ腱があります。その深層にある脂肪組織を膝蓋下脂肪体と言います。この部位が炎症を起こすと、膝蓋下脂肪体炎、あるいはHoffa病などと言われます。変形性膝関節症にともなって同部位に炎症が起こることもありますが、変形がまったく無くても単独で起こります。
レントゲンではわからない痛みの一つで、MRIやエコーで診断が可能です。膝関節の変形が無いのに膝のお皿の下が痛い場合は疑う必要があります。

膝蓋下脂肪体炎の原因は何ですか?

肥満やスポーツによる過剰な負荷、打撲によって生じるほか、変形性膝関節症などの膝関節症障害に合併することがあります。

膝蓋下脂肪体炎の治療法を教えて下さい。

安静が第一です。その他、局所注射が行われますが、比較的炎症が強いためか難治の経過をたどることも少なくありません。一旦軽快してもぶり返すことが多いのです。そうした場合にはカテーテル治療による微細動脈塞栓術(運動器カテーテル治療)が非常に有効です。血管撮影ではっきりと病的新生血管(モヤモヤ血管)を確認することが可能ですが、炎症を長引かせている原因に対して直接アプローチしますので、大幅に炎症を鎮めることが可能です。関節変形を伴っていない場合は、より早期に改善することが多いです。尚、体外衝撃波治療が一部の施設で試されていますが、組織を傷める懸念があり、おすすめいたしません。

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