令和の痛み治療【モートン病】

モートン病とは?

モートン病とは、足ゆびの間を通る神経が圧迫されることによって起こる神経障害の一種です。モートン医師が報告した症状のため、「モートン病」という病名が付けられました。多くの場合、足の中ゆびと薬ゆびの間に、ピリピリとしたしびれや痛みを引き起こします。(その他の箇所に症状を感じる方もいます)特定の靴を履くと痛みを感じるという方から、裸足でも強い痛みを感じる方まで様々です。

モートン病の原因は?

モートン病の原因として挙げられるのが「つま先立ち」です。つま先立ちをすることによって、足趾に行く神経が中足骨間を連結する靱帯(深横中足靱帯)のすぐ足底部を通過するため、この靱帯と地面の間で圧迫されて生じる神経障害です。圧迫部の近位には仮性神経腫といわれる有痛性の神経腫が形成されます。中年以降の女性に多く発症します。
つまり神経が足の靭帯のすぐ下を通るため、つま先立ちをすると、神経が靭帯と地面に挟まれてしまい、ピリピリとした神経痛を引き起こすのです。この圧迫が長期にわたり繰り返されると神経にコブができ、重症化してしまいます。また、横のアーチが低下することで靭帯と神経の間隔が狭くなり、症状が出やすくなります。

モートン病はどのように検査しますか?

障害神経の足趾間に感覚障害があり、中足骨頭間足底に腫瘤と同部のティネルサイン(神経傷害部をたたくとその支配領域に疼痛が放散する)があれば診断は確定できます。また、足趾を背屈するか、つま先立ちさせる痛みが強くなります。確定診断には、X線(レントゲン)検査、筋電図検査、MRI検査、超音波検査などを必要に応じて行います。

モートン病はどのように治療しますか?

まず、原因となる神経への圧迫を減らす工夫をします。足底挿板(アーチサポート・靴の中敷きのような装具)を用いた保存的治療が主な方法です。足底挿板は装具技師に依頼し、自分自身の足の形に合わせて作ります。痛み止めなどの注射を何回か行うと改善することもあります。3か月ほど様子を見て症状が回復しないものでは、手術が必要になることもあります。

保存療法(手術しない治療法)
痛みのある部位の安静(つま先立ちなど痛みの出る動作は控えること、作業時の足の格好に注意すること、ハイヒールの禁止など)、消炎鎮痛剤の内服、足底挿板、運動療法、ブロック注射などがあります。

手術療法
手術としては、神経の圧迫を除く手術、傷んだ神経を取り除く手術があります。神経剥離、神経腫摘出、深横中足靱帯を切り離す手術などです。神経を取り除く手術の方が多いようです。手術では傷んだ神経を取り除くわけですから、その先の感覚はなくなります。時には強い違和感を残すことがありますが、徐々に軽くなっていくようです。手術するには入院が必要です。約1週間程度の入院で、つま先当たりに痛みがある間は踵をついて歩行します。術後2週間程度で痛みも和らぎ、つま先にも体重をかけて歩くことができるようです。

モートン病を早く治すにはどうしたらいいですか?

上記とは別に、近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は検討されるとよいでしょう。

モートン病のリハビリテーションは?

偏平足や外反母趾、開張足など足部の緩みが生じることで「深横中足靭帯」の緊張が高まってしまうため、症状の改善や進行予防のためには足部の形状を整える必要があります。そのためには、足部の形状を保つために足関節周囲や足底の筋肉を強化する必要があります。しかし、一度崩れてしまった骨の形状は筋肉を強化するだけでは元の形には戻らないため、クッション性のある靴やインソールなども使用していくことが症状を緩和させていくためには効果的です。

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