令和の痛み治療【鵞足炎】

鵞足炎とは何ですか?

鵞足炎は、スポーツを行う人に多い膝の慢性的な炎症症状です。脛骨(すねの骨)の内側には縫工筋・薄筋・半腱様筋・半膜様筋の4つの筋が扇状についており、それが鵞鳥(がちょう)の足のように見える為「鵞足」と呼ばれています。膝を繰り返し曲げ伸ばしすることで鵞足に付着する筋・腱・滑液包などが炎症を起こし痛みが発生します。

鵞足炎の原因は何ですか?

鵞足は縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉がまとまってくっついている場所であるため、動作負荷が集中しやすい構造となっています。これら3つの筋肉は、膝の曲げ伸ばしや膝から下を外側へひねる動作で働きます。よって鵞足炎は、膝の曲げ伸ばしを頻繁に行ったり、膝から下を外側にひねる(特に外側へのひねり)動作のある運動を継続的に行ったりするアスリートの方に多く見られる疾患です。原因となるスポーツは多岐にわたりますが、中でも多いのがランニング、バスケットボール、サッカー、水泳の平泳ぎといった、膝に負担のかかるスポーツです。

鵞足炎の症状はどのようなものがありますか?

・歩くと膝の内側が痛む
・階段の昇り降りで膝の内側が痛む
・椅子から立ち上がる時に膝の内側が痛む

鵞足炎の治療法は?

薬物療法とアイシング、そしてストレッチを行います。鵞足炎は炎症であり、この炎症が痛みを引き起こしています。痛み止めの投与や消炎鎮痛剤の塗布によって痛みをしずめ、アイシングによって炎症による熱感を取り除きます。痛みを鎮めた後はストレッチなど次の治療段階に進めるよう準備します。炎症が静まり、ある程度膝を動かせるようになったらストレッチを行っていきます。鵞足にくっついている筋肉を伸ばすことで、脚を動かした時に鵞足部にくっついている筋肉とつながっている腱に過度なストレスがかからないように改善します。硬い筋肉が伸び切ってしまうと、脛骨に付着している腱に剥がれるようなストレスがかかってしまいます。これが炎症につながるため、ストレッチを行い筋肉の柔軟性を上げ、炎症が起こらないようにしていきます。

鵞足炎を早く治すにはどうしたらいいですか?

上記とは別に、近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は検討されるとよいでしょう。

鵞足炎の予防はどうしたらいいの?

・練習前後のストレッチは十分に(特に膝を曲げる筋肉)
・練習直後の20—30分のアイシング、その後は温める
・ランニングの距離は徐々に伸ばす(特に初心者の場合)
・シューズの検討(クッションの効いた靴か?土踏まずの位置はあっているかなど)
・練習場所の検討(土や芝のグランド、平坦な場所、トラックのカーブを一方通行していないか))
・フォームの検討:正しいフォームづくり(膝が内側に入っていないか、足趾が外を向いていないか)
などが挙げられます。

鵞足炎の実例紹介

モヤモヤ血管

肩・腕・肘・手

腰臀部股関節

 
 

 
 

その他

 
 
 
PAGE TOP