令和の痛み治療【開胸術後疼痛症候群】

開胸術後疼痛症候群とは?

肺や心臓の手術を開胸術(胸をきりひらいておこなう手術)で行った場合、手術後の痛みは急性期の痛みと慢性期の痛みに分けられます。急性期の痛みは手術時に切った傷が原因のため、傷の回復とともに痛みも改善していきます。一方、慢性期の痛みは傷の回復とは関係なく痛みが持続あるいは悪化し、手術後2カ月以上にわたり痛みが続くものを開胸術後疼痛症候群と言います。開胸術後疼痛症候群は開胸術の約50%に起こり、術後2~3カ月以降に痛みは徐々に改善していくことが多いですが、痛みが残存する人や更に悪化する人もいます。

開胸術後疼痛症候群はどんな痛みですか?

胸術後疼痛症候群は神経痛であるため、切った傷とは違う「締め付けられるような感覚」「ピリピリするような痛み」などと表現されます。

開胸術後疼痛症候群の治療法は?

通常医療において術後痛への対処は鎮痛剤を用いることが一般的です。鎮痛剤にはいくつかの種類かありますが主に非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)が用いられています。これらの薬には有効性もありますが、長期間の服用による副作用の心配があり、胃腸障害や消化管出血などの症状が発症することが指摘されています。また、重篤な症状に至らなくとも鎮痛剤服用による食欲不振がおこることにより、栄養吸収が悪くなることで術創の治癒や体力回復、社会復帰などにも影響する場合があります。

開胸術後疼痛症候群を早く治すにはどうしたらいいですか?

近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は検討されるとよいでしょう。

モヤモヤ血管

肩・腕・肘・手

腰臀部股関節

 
 

 
 

その他

 
 
 
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