令和の痛み治療【スマホ首】
肩こり・首こり、頭痛がひどい方はもちろん、スマートフォンを使っている人なら今は無症状でもストレートネックを疑った方がいいかもしれません。というのも、スマホの操作姿勢にストレートネックになりうる原因があるのです。スマホを持つ手は体の前方下方向にあるため、それを見るために自然と頭部は肩口よりも前に突き出ます。それが首へのダメージとなり、様々なトラブルに発展するのです。本来、首の骨は重たい頭部の衝撃を吸収するために緩やかに前弯のカーブを描いています。頭部の重さはボーリングの球ほどの重量があるので、頭が前に突き出ると頸椎の前弯カーブが損なわれ、頸部がストレートになります。これがストレートネック。頭の重さがダイレクトに首や肩周りへの負荷となることが自ずと分かるでしょう。
3つ以上チェックが入る場合は、早めに対策をしたいところです。
・スマホを使っているときに、首こり、肩こりを感じる ・見上げるとき、首に違和感がある ・首がつまって上を向くことができない ・長時間うつむき姿勢でいて、姿勢を変えることが少ない ・目が疲れやすい ・ドライアイである ・猫背の姿勢がほとんど ・1日5時間以上、スマホやパソコンを使っている ・身体が疲れやすいと感じる ・やる気が起きない ・スマホを枕元に置いて寝ている ・睡眠不足を感じることが多い ・なんとなく身体に不調がある
スマホ首(ストレートネック)の治し方で、重要なのはスマホの使用中の姿勢を正すこととストレッチ体操です。姿勢についてはスマホを使うときに頭を大きく下げないことです。頭を下げないために、できるだけスマホを目線の近いところまで持ち上げて使うようにしましょう。スマホを高く持って、持っていない反対の手で肘を支えるなどがおすすめです。こうすることによってスマホを使用するときに両手を上手に使うと姿勢を正しやすく、スマホ首(ストレートネック)を治すとともに予防にもなります。そして、スマホ首(ストレートネック)になり、首が痛い、首こりがつらい、毎日頭痛がするなどの症状で困っている方は枕も工夫してみるとよいでしょう。もちろん寝ている間に首の矯正はできませんが、首のつらさの解消には、ストレッチ体操と、姿勢をよくすることで予防できます。
上記とは別に、近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は検討されるとよいでしょう。
整体やカイロプラクティックはおすすめはしません。理由は「症状の軽減はあるかもしれないが、症状を悪化させてしまう方も多い」からです。実は整体師やカイロプラクターと名乗る人たちが持っている資格は3ヶ月程度の受講でとれてしまう民間資格なのです。日本では、柔道整復師や鍼灸師、マッサージ師といった資格は国が指定する学校へ3年間ほぼ毎日通い国家試験に受かったものしか名乗れません。解剖生理などの知識が一定以上なければ危険であると国が判断しているということです。例えばよく耳にするのは、首をポキっとならす骨格矯正、首をひっぱる牽引なんかです。上記したように、誰でも簡単に名乗れてしまうだけに、技術のレベルにとてもムラがあるのは想像がつくと思います。ここで問題なのは、首はとてもデリケートな部位で知識や腕が未熟な人にやられてしまった場合、脊髄という脳から直接伸びる太い神経を傷つけてしてしまう恐れがあります。以上ことを踏まえると、カイロプラクティックや整体といったものを安易に選ぶのは少し考えものです。
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